風邪、インフルエンザが流行する時期になると、「塩うがいをすると予防に効果がある」などという話を聞きます。

薬でもない塩に、病気を予防する効果なんてあるの?と思ってしまいそうですが・・・

塩うがいには、きちんと予防効果があり、他にもいろいろな効果があるようです。

塩うがいなら、うがい薬が使えない、味が苦手でも大丈夫!

そこで今回は、塩うがいにはどんな効果があるのか、方法などをお伝えします。

7個の塩うがいの効果

少量の塩を水に溶かしてうがいをする塩うがい。

とっても簡単ですが、主な効果は

  • 風邪、インフルエンザの予防
  • 風邪を治す
  • 口臭予防
  • 虫歯予防
  • 口内炎を治す
  • 花粉症の症状を緩和する
  • 痰を取り除く

などがあります。

1) 風邪、インフルエンザの予防

これは、だれでも知ってるほど、広く知られている効果ですね。

塩には、抗菌作用があるので、口やのどの粘膜についているウイルスを洗い流します。

しかし、最近は、インフルエンザ予防に、うがいは効果的ではないと言われています。

これは、ウイルスが喉につくと20分以内で、体の中に入ってしまうため、予防をするなら20分に1回うがいをする必要があり、現実的ではないという理由からです。

現実的とは言えませんが、どこで、どのタイミングで感染しているかわかりませんよね。

帰宅して塩うがいをすることは、決して無駄ではありません。

喉を潤すことで、ほこりなどで傷つくのを防ぐこともできます。

どこにウイルスがいるのかわからないので、手洗い、塩うがいはセットで習慣にしたいですね。

2) 風邪を治す

風邪予防だけでなく、すでに引いてしまった風邪にも塩うがいは効果を発揮します。

野菜の塩もみでもわかるように、塩には脱水作用があります。

風邪をひくと、咽喉が炎症を起こし、痛くなることが良くありますよね。

塩うがいをすると、塩の脱水効果で、水分と一緒に、そこについているウイルスを取り除き、痛みを緩和する効果が期待できます。

ひいてしまったから、今頃うがいをしたって意味がないわけではないんですよ。

口の中もスッキリするのでおすすめです。

3) 口臭の予防

塩うがいをすることで、抗菌予防が期待でき、唾液が分泌されやすくなるので、口臭予防の効果があります。

洗浄効果で、口のネバネバを解消、さっぱりさせることもできます。

ただし、塩うがいの効果があるのは、食べかすや舌の汚れが原因の口臭のみです。

歯周病などの病気による口臭には効果がありません。

4) 虫歯

塩の抗菌作用で、虫歯の痛みの緩和に効果があります。

また、歯茎から血がにじむ、治療した時に出血が残っている時にも塩うがいは役にたちます。

塩水には歯茎の血管を引き締める作用もあるため、出血を抑えることが期待できます。

どんどん出血して、口の中の脱脂綿がすぐ血で染まってしまう場合は、塩うがいはせずに、歯科に行くようにしてください。

5) 口内炎

口内炎は、抵抗力が落ちていたり、口の中を噛んで傷つけてしまった時などにできてしまいます。

口内炎を早く治すためには、口の中を清潔に保つ必要があります。

塩うがいをすれば、抗菌効果があるため、口の中を清潔にすることができます。

口内炎ができたときの塩うがいのポイントは、仕上げに水だけでうがいをすることです。

塩は清潔にすると同時に、しみたりして、口の中を傷つけしまうケースがあります。

傷つくと、口内炎が治りにくくなるので気を付けてくださいね。

6) 花粉症の症状の緩和

花粉症も、風邪の予防と同じように喉の奥について花粉を洗い流す効果があります。

7) 痰を取り除く

塩うがいをすると、からんでいる痰が溶けやすくなるため、水を吐き出す時に、外に出やすくなります。

痰が絡んでなかなか取れず、気持ちが悪い時は試してみてくださいね。

塩うがいの作り方、方法

塩うがいの作り方はとっても簡単。

塩と水とコップがあれば準備完了です。

方法のポイントは3段階に分けて、うがいをすることです。

それでは、塩うがいの作り方と方法をご紹介します。

作り方&方法

1) まず塩水(濃度がおよそ0.9%)を作る。

コップ1杯(100)の水に塩が0.9グラムの塩(小さじ1/6以下)を混ぜる

2) 1回目のうがいは、口の中の汚れを取り除くように含んでうがいをし、吐き出す

3) 2回目は、咽喉を奥まで洗い流すように、上を向いて15秒間ほど、ガラガラうがいをして、吐き出す

4) 最後に、仕上げとして、もう一度ガラガラとうがいをして終了

塩うがいの濃度は濃くても薄くてもよくありません。

確かに、濃度が高いと、脱水作用で、細菌が増えるのを防ぐことができますが、辛すぎておすすめできません。

例えば、コップ1杯に、小さじ1の塩の塩水は、濃すぎてうがいが十分にできず、刺激も強すぎて、意味がありません。

0.9%の濃度は、生理食塩水と同じ濃度で、体への負担も少ないです。

舐めてみて、「少し辛いかな?」ぐらいにしてくださいね。

まとめ

風邪予防だけでなく、塩うがいにはたくさんの効果があります。

水だけうがいでも、風邪予防や口臭予防の効果が期待できますが、塩を一つまみ加えることで、抗菌効果が上がります。

経済的なのもうれしいですよね。

洗面所などに塩を入れた容器を準備して、帰宅したら手洗いと塩うがいを習慣にしましょう。