何だか無性に辛い物が食べたくなることってありますよね。

いつも食べているわけではないのに不思議ですよね。

これには、ある心理や、驚くべき理由が隠されているようなんです。

今回は、辛い物が食べたくなる心理についてご紹介します

辛いものが食べたい時はストレスが溜まっている証拠!?

◯ 辛いものが食べたのは、ストレスを解消したい心理のため

辛いものが食べたいと感じる時は、辛い刺激でストレスを解消しようとしている心理の証拠の可能性があります。

人は怒りやイライラした気分が溜まると、脳が疲れて、幸せ感が少なくなってしまいます。

そして、無意識のうちにストレスをごまかそうとする防衛反応が働きます。

つまり、辛いものがストレスを解消するのではなく、脳の反応なのです。

  • 辛い刺激でストレスをなかったことに
  • 幸せを感じやすくしようとする

心理が隠されているのです。

これには、次のような脳内ホルモンが影響しています。

  • アドレナリン
  • エンドルフィン

という2つの脳内ホルモンが関係しています。

それぞれが、どんな影響を与えているのかご紹介します。

◯ アドレナリンが分泌されると

アドレナリンを一言表すと「興奮、闘争のホルモン」です。

アドレナリンが血管を拡張し、運動機能を上げる働きを持ち、分泌されるケースに

  • 激しい運動をした
  • スカイダイビングやモータースポーツに乗った
  • 絶叫マシーンに乗った

などが思い浮かびますね。

いずれも、身の危険や痛みを感じる状況の時に分泌される傾向があります。

アドレナリンを分泌することで、こういった危険や痛みを麻痺させ、運動能力を維持させようとしているのです。

脳は、日常生活のストレスと、命の危険や痛みが似ていると感じます。

そのため、辛いものを食べて、脳を興奮させたり、ストレスを麻痺させてたりして、ストレスを減らしたいという心理が働いているのです。

◯ エンドルフィンが分泌されると

エンドルフィンはいわば、「幸せのホルモン」です。

分泌されると、脳はリラックスし、幸せを感じやすくなり、苦痛が和らぐため、ストレスが少なくなっていく傾向があります。

先ほど、ストレスを麻痺させるために、辛い物を食べて、アドレナリンを分泌させるとお伝えしましたよね。

ですが、実は、脳にとって辛いものを食べて、アドレナリンが分泌し続けること自体が、ストレスになってしまいます。

そこで、エンドルフィンを分泌させて、ストレスや苦痛を和らげようとしているのです。

辛いものが食べたいという心理には、このエンドルフィンとアドレナリンが深くかかわっています。

代謝をあげて、冷えや体の機能を上げようとする心理も

辛いものを食べて、汗をかいた経験がありませんか?

これは、辛み成分のカプサイシンの働きで、新陳代謝が上がり、発汗が促されたためです。

体が冷えてしまうと、汗をかかなくなるので、肌が潤わず乾燥しやすい傾向があります。

また、肌だけでなく、のどや鼻などにも悪影響を与えてしまう可能性があります。

辛いものを食べたいという気持ちには、「体をいち早く温めて、新陳代謝を上げ、色々なトラブルをすぐにでも解消したい」という心理も隠れています。

確かに、のどが痛いときに、辛いものを食べるとピリッとした刺激が、痛みに効くような気分がします。

辛いものの食べ過ぎには危険です!

辛いものを食べたいという心理に、ストレスの解消が隠れているからといって、食べ過ぎはよくありません。

辛い香辛料には、強い刺激があります。

辛いものを食べ過ぎてしまうと

  • 内臓を刺激して、胃腸や心臓の負担になる
  • 辛さで味覚が鈍くなる
  • 気管支を刺激して咳がでる(喘息の人は得に注意)
  • 食欲を増進させて食べ過ぎになる

などの危険も否定できません。

辛いものを食べることだけでなく、体を動かす、友人と会話をする、趣味を楽しむなどで、ストレスを発散するように心がけましょう。

食べたいものによって、隠れている心理も違う

ちなみにですが…

「食べることがストレス解消」という、話を聞いたことありますよね。

食べたいも味覚によって隠されている心理がわかるようなんです!

味覚には「辛い」だけでなく、

  • 甘い
  • 酸っぱい
  • 塩辛い

などがありますが、それぞれにどんな心理がかくされているかというと

甘い物

甘い物、糖分はすぐにエネルギーに変わるため、「心や体の疲れを早く取りたい」という心理

甘い物を食べると、「セロトニン」という幸せを感じやすいホルモンが分泌される

酸っぱいもの

クエン酸不足のため、「エネルギーを補給したい」という心理

夏場に酸っぱいものを食べたくなるのは、暑い気候を乗り越えるためにたくさんのエネルギーを必要とするから

塩っ辛いもの

ミネラル不足のため、「体の機能を回復したい」といういう心理

特に亜鉛が不足すると、味覚が鈍るため、味の濃いものを食べたくなりやすい

食べたいという味が、健康のバロメータのようになるなんて面白いですね。

脳の仕組みってとっても不思議です。

まとめ

辛いものが食べたくなって、ずっと食べ続けてしまうことがあったのですが、実はストレスを解消したいという心理が働いたのかもと、ちょっとびっくりです。

ストレスや怒りをためておくのも良くありませんが、辛いものを食べ過ぎてしまうのも良くないものです。

体の隠れた心理を見逃さず、食べたいものを食べたり、色々なリフレッシュ方法を取り入れて、毎日、健康に元気に過ごせるようにしたいですね。