鎖骨はたくさんのリンパが集まっていて、老廃物の出口のようなもの。

押してみて「すこし痛いけど気持ちい」程度なら良いのですが、「すごく痛い!」となると心配ですよね。

これには、日常生活で解消しやすいものや、中には病気が原因のこともあるようなんです。

そこで、今回は、鎖骨のリンパを押すと痛い理由についてご紹介します。

老廃物が溜まると鎖骨のリンパが痛くなる

鎖骨のリンパが痛くなる理由は、

老廃物が流れずに溜まったためです。

りんぱには「免疫機能」「排泄機能」と2つの役割があります。

老廃物を流すのは「排泄機能」になります。

リンパは、代謝によってできた不要物である老廃物を回収して、腎臓で汗、尿、便に変えて体の外に出します。

老廃物には、病原菌、蛋白、尿酸、尿素、脂質などが含まれています。

リンパの流れが悪くなれば、老廃物が外に出ず溜まっていき、ゴリゴリしたしこりのようになります。

触ると痛みが出たり、それ以外にも、肩こり頭痛冷え性むくみ肌のくすみなどの原因になったりします。

若い時は、新陳代謝が活発なので、特別なことをしなくても、リンパの流れは滞ることがほとんどありません。

年齢とともに、代謝がおちるため、リンパの流れが悪くなり、排泄機能が劣っていきます。

また、運動不足、姿勢の悪さ、長時間の同じ姿勢なども、リンパの流れが悪くなる原因です。

鎖骨のリンパの痛みは、病気が原因のことも

鎖骨のリンパの痛みは、病気のサインであるケースもあります。

鎖骨の下には、たくさんのリンパ節が左右対称に存在しています。

例えば、「鎖骨下リンパ節」「胸骨リンパ節」「腋窩リンパ節」などです。

リンパ節が腫れて痛い場合は

  • 感染症
  • 細胞の癌化
  • 肺癌
  • 乳がん

などの、重大な病気の場合もあります。

鎖骨の痛みや腫れには、個人差があるため、自己判断はとても危険です。

病気とそうでない場合の痛みは、しこりが動くか痛い場所の固さなど違うことが多いのですが、しこりがあっても痛みのないこともります。

痛くなくても、病気が進行してしまうことも少なくないので、できるだけ早く、病院も診察を受けることをおすすめします。

鎖骨のリンパの痛みを解消する方法

若いうちは、意識しなくても新陳代謝が良く、何もする必要はありませんが、年齢とともにマッサージなどで解消することが必要です。

簡単にできる鎖骨のリンパマッサージをご紹介します。

お風呂上りで血行が良くなった時や、リラックスしているときにマッサージの効果が出やすいですよ。

鎖骨周りの筋肉をほぐす

1)左右の腕をクロスして、親指を除く4本指を鎖骨におく

2)首を前後左右に少し大きめに動かす

このマッサージをすることで、マッサージの効果がさらに大きくなることが期待できます。

鎖骨のリンパマッサージ

1)人差し指、中指の2本を首の付け根におく

2)円を描くようにして、鎖骨のくぼみまで指を動かす

3)片方が終わったら、反対側も同様に行う

リンパを流して、老廃物を流すマッサージ

1)人差し指、中指、薬指の3本を鎖骨に置く

2)鎖骨におって、外側になでるようにする

3)左右ともに5回ずつ繰り返す

リンパマッサージをするときは、力を入れる必要はありません。

皮膚がくぼむほど力を入れてしまうと、リンパを刺激して、さらに滞り、痛みがしてしまいます。

力の入れ過ぎや、やりすぎは逆効果。

そっとなでる程度の力で十分です。

また、指の滑りを良くするために、クリームやオイルなどを使うといいですよ。

まとめ

鎖骨のリンパの痛いと、肩こりや頭痛、顔のむくみなどの原因になります。

簡単なマッサージで改善できることも多いので、お風呂上り、リラックスした時に試してみてくださいね。

それでも、改善しない時は、病気の可能性もあります。

どこかが痛いのは、身体のサインかもしれませんので、見逃さず病院に行くようにしましょう。