不妊や切迫早流産の治療に処方されることが多いデュファストン。
妊娠を助ける薬ですが、服用しているとほてりを感じるケースがあります。
ほてりなどの症状が出ていると、どうしてこんなことが起こるのか、このまま服用し続けてよいものか悩みますよね。
そこで、デュファストンによってほてりが出てしまう理由や副作用についてお伝えします。
この記事の目次
デュファストンを飲んでほてりが出た原因
デュファストンを服用すると、よく感じることが多いのが「ほてり」です。
これには色々な原因が考えられます。
◯ デュファストンによって高温期が継続している
まず、考えられるほてりの原因は、デュファストンを服用していることによって高温期が継続している可能性があるためです。
デュファストンは、黄体ホルモンを増やす薬です。
黄体ホルモンには体温を高くしたり、受精や着床をしやすくしたりする作用があります。
妊娠すると、高温期になりますが、特に不妊治療をする人にとっては体温の変化は気になりますよね。
デュファストンには、体温を上げたり下げたりする働きはありません。
ですが、子宮内膜を充実させる働きを持つため、高温期に入ってからデュファストンを服用すると、体温が上がった状態が継続し、ほてりを感じる傾向があります。
ちなみに、デュファストンの服用をやめてからも高温が続いた場合には、妊娠した可能性があります。
検査薬を使うか、産婦人科で検査を受けることがおすすめします。
◯ デュファストンの副作用によるもの
高温期の継続ではなく、デュファストンの副作用が原因である場合もあります。
デュファストンの副作用には、
- むくみ
- 腹痛、下痢
- 吐き気
- 頭痛
- 体のだるさ、眠気
- 体重増加
- かゆみ
などがありますが、その一つに「発熱」があります。
発熱が起こると、ほてりが生じやすくなります。
デュファストンの服用でほてりなどが出たときはどうする?
ほてりやそれ以外の副作用の症状が出ると、そのまま薬を飲み続けてもいいのか心配になりますよね。
薬を処方される場合、副作用について説明があることがほとんどです。
特に、使える薬に制限が多く、副作用が気になる妊婦や不妊治療を受けているケースでは、詳しく説明があるのが一般的です。
医師や薬剤師による副作用の内容や度合い、対処法に従うようにします。
勝手に飲む量を変えたり、服用を止めたりすると、思うように治療が進まない可能性が高くなります。
反対に、飲み続ければ、起き上がれないほどの状態になる危険性もあります。
黄体ホルモンの薬はデュファストンだけではありませんので、相談や指示を受けるようにしましょう。
ほてり以外のこんな症状、副作用には注意
ほてりやこれまでご紹介した症状は、副作用の中でも比較的軽いものです。
しかし、体質や体調などにより、危険な副作用がでる場合があります。
例えば、
- アナキラフィシーショック
- 血栓
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 心不全
など、命の危険がある症状がでる危険性もあります。
また、きわめてまれなケースですが、胎児に影響を及ぼすこともあります。
心配や不安は妊娠や不妊治療などの弊害にもなります。
医師からしっかり説明を受けて、色々な情報を正しく知り、不安が無くなり、納得しておくことが大切です。
まとめ
デュファストンのほてりは、主に
- 薬の効果が表れ高温期が継続したため
- 副作用の一つ
の場合であることが多いです。
どんな薬もいい面ばかりでなく、マイナスの面があると知っておくのは大切です。
妊娠や不妊に必要であるデュファストンを、正しく理解し、ほてりがでているときには、念のために婦人科を受診すると安心ですね。