稗粒腫を針で刺してしまい、跡が残ってしまった…

良くないとはわかっていても、つい自分で刺してしまい、「皮膚科に行くべきだったな…」と後悔することもありますよね。

稗粒腫を取り除く時には、自分でも、皮膚科でも針を使うことが多いのですが、

  • 自分でとってもいいのか?
  • 跡は残らないのか
  • 病院で取ると費用はどれぐらいなのか

など悩みますよね。

そこで今回は、稗粒腫を針で刺したときのハリの跡についてお伝えします。

稗粒腫は自分で針を使って取らないほうがよい

◯ 自分で針を刺すのは危険がたくさん

稗粒腫を待ち針や細い安全ピンで刺して、中の白い塊を押し出しているケースはとても多いです。

でも、次のような理由があって危険なので、おすすめできません。

  • 目の近くなので危険
  • 何度も同じ場所にできる…同じ場所にできる傾向があるため、針でつぶすたびに増える、大きくなることがある
  • 炎症を起こす…きちんと消毒されていない針を使うため、傷口から雑菌が入
  • 色素沈着を起こす…何度も同じ場所を指すと、炎症が悪化したり、傷が深くなり黒ずんできたりする
  • 針の跡が残る…しこりや、赤い跡ができやすい

特に、避けてほしい理由が4つめの「跡が残る」です。

稗粒腫は目の周囲にできるため、目立ってしまいます。 

針で取り除こうとする前は、白っぽくても、刺すことで血が出て赤くなってしまうなど、余計に目立ち跡が残りやすいのです。 

小さな傷なら、そのうち消えていくことがありますが、跡が残るとシミやそばかすのようになってしまうことも。

跡を消すためにお金や時間が必要になってくるので、針で稗粒腫を取り除くことは避けたほうが安心です。

◯ 自分でするなら、衛生、安全に細心の注意を

自分でするのはおすすめできませんが、どうしても自宅で取り除きたい時は、次のような方法で、注意をしながら針を使ってください。 

また、あまり小さな稗粒腫を取り除くのはやめておきましょう。

痛みが強く、上手く取り除くことがとても難しいです。

用意するもの

できるだけ細い針

ピンセット

コメドプッシャー(ニキビを取り出す道具)

消毒液

手鏡

方法

1)ピンセット、針、コメドプッシャーを消毒する

2)鏡を見ながら、針で穴をあけて、ピンセットで取り出す

3)上手く出てこない場合は、コメドプッシャーで押し出す

上手く白い芯を取り出すことができず、血が出てきたり、痛いときは中止するようにしましょう。

病院で取ると衛生上は安心だが、跡はできる

皮膚科でも、稗粒腫は針を使って取り除いてくれますが、炎症や跡ができないかと言えば、やはりできてしまいます。

稗粒腫を取り除くと、少しくぼんだり、赤くなったりしますが、ダメージが少ない方法で取れば元に戻ります

  • 皮膚科ではあれば、すぐに取るべきか
  • とってもよい稗粒腫を見分けることができる
  • 消毒された針や道具を使う
  • 自分で取らないので安全性が高い
  • 取り出した後に、炎症を抑える薬を塗ってもらえる

など、衛生、安全面を考えると、皮膚科で専用の針を使って稗粒腫を取り除いたほうが安心です。

病院で針を使って取るとどれぐらいかかる?

自宅で針を使って稗粒腫をとるなら、ほぼ、0円ですが、皮膚科で取るとなると、費用も気になりますよね。

皮膚科で取る場合は、保険適用になるため、1回の費用はそれほど高くありません。

およそ1回1000〜1500円で針を使って取ってくれます。

しかし、1回に取り除く限度の個数は2〜3個です。

これ以上取ると、目の皮膚は薄いため刺激になりやすく、炎症の危険が高くなるためです。

多くの稗粒腫を取り除くとなれば、複数回通院する必要があり、それだけ費用と時間が必要になります。

針以外にも、費用は高い傾向がありますが、レーザーで取り除くこともできます。

皮膚科で稗粒腫を治療したい場合は、どのような治療が合っているのかよく相談してみてくださいね。

また、稗粒腫を取れやすくするクリームもあるので、針で治療をする前に試してみるのも方法の1つです。

跡ができる心配もとても少ないですよ。

まとめ

稗粒腫を針で取るのは、治療の一つとして行われていますが、跡ができてしまう可能性はかなり高いです。

ですが、安全と衛生に気を付けて、針で取り除いたあと、炎症を抑える薬を使えば、綺麗に治るケースが多いです。

自分で取り除くのはおすすめできませんが、目の周りなので細心の注意が必要です。

できれば、皮膚科を受診して、できるだけ負担の少ない方法を選ぶようにしましょう。