最近、乳液だけ塗るスキンケアが話題になっています。
洗顔をした後は、化粧水、乳液で保湿をするのが一般的とされています。
このスキンケアは、手順が少なく簡単なのですが、肌の潤いが保てるか、気になりますよね。
そこで、洗顔後、乳液だけ塗るスキンケアで問題はないのかについてお伝えします。
この記事の目次
乳液だけのスキンケアで大丈夫なの?
洗顔後、乳液だけ塗るスキンケアは大丈夫なのかですが、「大丈夫とも、ダメとも言えない」としか言えません。
それは、肌の状態によって適切なスキンケアは変わってくるからです。
実は乳液だけ使うのが最も良い場合もあるので、正しく理解しておく必要があります。
肌の状態別に解説していきますね。
◯肌の状態が良いなら、乳液だけでもOK
乳液は油分、化粧水は水分だと思っていませんか?
実は、乳液には、油分だけでなく、水分も両方とも含まれています。
肌が理想的なバランスを保っているなら、洗顔後、乳液だけでも潤いを十分に保つことができます。
塗る時には、洗顔後すぐ、水分が肌にしっかり残っているうちにします。
ただし、乳液のみのスキンケアにしたときは、使う乳液の成分に気を付ける必要があります。
肌の潤いを保ち、バリア機能を正常にするためには、肌の水分量を保つ必要があるため、保湿成分がふくまれた乳液を選ばなくてはなりません。
色々な保湿成分の中で、一番保湿力があるのがセラミドです。
コラーゲンやヒアルロン酸も肌の弾力をキープするためには役に立ちますが、分子が大きいので、皮膚の奥深くまでは入っていきません。
選ぶときは、セラミドと書かれているものを選び、油分多めよりも、サラッとしたタイプがおすすめです。
また、乳液だけのスキンケアは手順が少ないため、肌に触れる回数が少なく、摩擦も減るため、肌が傷つきにくいメリットもあります。
◯乾燥、敏感肌の場合は、化粧水を使う方がよいことも
乾燥肌、敏感肌で肌の水分量はとても少なくなっているときは、きちんと化粧水、乳液を使うケアがおすすめなこともあります。
乳液だけの水分では潤いが足らないため、バリア機能が弱くなり、肌の状態が悪化する可能性があるからです。
◯乳液だけ塗るスキンケアがよい場合もある
肌荒れを起こし、皮むけがひどくなると、化粧水がしみて痛みが出ることも多いですよね。。
この時は、水分が多い乳液だけを塗るスキンケアがおすすめです。
乳液だけ塗ることで、肌の摩擦が少なく、刺激が減ります。
水分と油分がバランスよく含まれている乳液を使うことで、水分を補いつつ油分を与え、バリア機能の回復が期待できます。
また、皮膚科で皮膚の治療を受けているときは、保湿剤のみのスキンケアをするように言われることもあります。
肌に触れる回数を減らすことで摩擦を減らす、化粧品の刺激を少なくするためです。
保湿剤を処方、指定されることが多いので、医師の診断と経過観察をするようにしてください。
乳液だけ塗る、化粧水も使うどちらのスキンケアも、優しく、力を入れないことが肝心です。
◯クリームのみのスキンケアはあまりおすすめできない
肌に蓋をする意味で、乳液と同じように使われるものにクリームがあります。
クリームには、水分がわずかしか含まれておらず、ほとんどが油分でできています。
よほど肌の状態が良い場合は別ですが、油分多めのクリームのみのスキンケアは、水分の不足を招き、乾燥の原因になります。
理想的な肌バランスでクリームだけでスキンケアをするときにも、肌にしっかり水分が残っている状態で、保湿成分が含まれているクリームを使うようにしてくださいね。
どんなスキンケアをするかは、自分の肌と相談する
様々な意見や考え方があると、どのスキンケアがいいのか分からなくなりますよね。
結論を言えば、どんなスキンケアをするかは、自分の肌の様子を見て決めるしかありません。
肌質や肌の状態は、人それぞれ、みんな違います。
女性は特に感じると思いますが、同じ人でも一か月の間に肌の状態は変化するし、健康状態、年齢、環境などによっても肌の調子は変わってきます。
肌状態を常にベストコンディションにしておくためには、いつも同じスキンケアではなく、肌の状態によって変えることも必要なのです。
自分の肌が一番良い状態になりやすいメインのスキンケアを見つけ、状態によって使用量や、化粧品を変えていくのがいいですね。
乳液を先に使うスキンケアもある
乳液だけ塗るスキンケアとは少し異なりますが、化粧品のメーカーによっては、乳液を先に使うケースもあります。
一般的な乳液は、栄養成分を肌に閉じ込め、うるおいを与える効果が高いのに対し、先行乳液は、肌を柔らかくし基盤を整えることで、次に入れる化粧水を浸透させる効果があります。
それぞれ、成分や配合量が違うため、手順やスキンケア方法に合った乳液を使うように心がけてください。
ちなみに、ヨーロッパでは、化粧水は使わず、いきなり乳液、クリームを使うのが一般的になっています。
肌質、風土、水質、文化によって、使う化粧品やスキンケア方法もずいぶん変わってくるなんて、ちょっと面白いですね。
まとめ
デパートやドラッグストアに行くと、本当にたくさんの化粧品が並んでいるし、流行や季節、メーカーによってスキンケア方法も様々なので、どれが良いのか悩んでしまいます。
一番良いスキンケアは、人それぞれで違ってきます。
どれがいいのか、悪いのかを決めるよりも、スキンケアで重要なのは、自分の肌質を知ることです。
美肌は1日や2日では手にすることはできません。
肌質にあった、無理なく続けられるスキンケアを見つけていきましょうね。