おでこは頭の一部。
その場所に、しこりができていて、しかも硬いと
「もしかして、悪性の腫瘍?癌なの?」
と不安になってしまいますね。
特に、急にできてしまったら、気になって仕方がありません。
おでこにできるしこりは、硬いものもあれば、そうでないものもありますが、原因は何なのでしょうか。
そこで、今回は、おでこに硬いしこりができた時は、悪性なのか、色々なしこりの原因についてご紹介します。
おでこにできた硬いしこりは悪性とは言い切れない
「しこりが硬い=悪性の腫瘍、癌」
というイメージが強いのですが、一概にそうとは言えません。
中に水が溜まっていて、組のような触感のしこりは良性であることが多いのですが、中には、良性であってもカチカチに硬いこともあります。
腫瘍の中身や原因は、医師の診断を受けなければはっきりとわからず、良性か悪性かを決めることは私たちには不可能です。
ですが、一般的に、悪性の腫瘍の特徴としては
- 大きさが5センチ以上(2センチ以上で危険な腫瘍もある)
- どんどん大きくなっている
- 痛みがない
- しこりが動かない
- 昔からしこりがある
などがあります。
痛みがない、生まれつきできている腫瘍は良性だと思いがちですが、実は危険なケースも少なくありません。
また、動くしこりが悪性である、良性であっても、それが悪性になる場合もあります。
いずれにせよ、しこりができたときには、一度病院の検査を受けるのが安心です。
何科を受診するかは、腫瘍の原因により、専門が内科、外科、皮膚科と違ってきます。
決めづらい時には、まず、総合病院の皮膚科を受診して、診断を受けるのがおすすめです。
おでこのしこりの原因とは
おでこにできるしこりには、どのようなものがあるのでしょうか
◯ 脂肪種
おでこにできるしこりで一番発生しやすいのが、脂肪種です。
脂肪種は言葉通り、脂肪の塊です。
痛みはないことことが多く、さわると柔らかく、放置しても心配はありません。
大きさは、数ミリから数センチほどですが、場合によっては10センチを超える大きさになるケースもあります。
脂肪種が大きすぎたり、目立つところにできると、手術の対象になります。
皮膚近くではなく、奥深くにできることもあり、その際には入院して、手術をすることになります。
◯ 粉瘤
脂肪種と見た目が似ているものに、粉瘤があります。
皮膚の内側の嚢胞と呼ばれる場所に、垢や老廃物が溜まったもので、身体の色々な場所にできます。
プロプリオバクテリウムが増殖するため、臭いのが特徴の一つです。
痛みが出ることは少ないのですが、細菌に感染すると、赤く炎症を起こしたり、化膿したりすることがあります。
◯ ニキビ
あまり大きくないしこりはニキビの疑いもあります。
ニキビは毛穴の中に皮脂が溜まるのが原因です。
毛穴の奥で炎症や化膿が起こると、芯が見えないニキビになり、皮膚が膨らんでしこりのように見えます。
痛みはないことほとんどですが、気にして触っていると、軽く痛みを感じるケースもあります。
おでこ以外には、鼻の周りやあごにできやすいです。
◯ 外骨腫
骨が正常とは反対の方向に成長してしまい、外側に骨が膨らんでしまいしこりのようになります。
原因の一つは遺伝だとされています。
初期症状では気が付かないことが多く、進行してから初めて症状に気が付くことも珍しくありません。
進行すると、痛みがでますが、手術によって摘出することがきます。
外骨腫は頭蓋骨腫瘍の一つですが、これ以外にもさまざまな腫瘍があります。
中には、悪性で、骨を壊すこともあります。
どの腫瘍も摘出ができますので、まず他の腫瘍との識別が第一になります。
まとめ
おでこにできるしこりは、悪性も良性もどちらもあります。
硬いから悪性、柔らかいから良性で心配ないという過信はとても危険です。
良性が悪性に変わることも!
おでこにしこりができると、見た目にもよくないので、きちんと検査を受け、治療をしておくことが大切です。