タンパク質分解酵素を含む食品は、消化を助けて、体を健康する働きがあります。
さらに、料理に使うと嬉しい働きもあるようです。
健康に、料理にメリットがたくさんある、タンパク質分解酵素。
たくさん摂取したいですよね。
そこで今回は、タンパク質分解酵素を多く含む食品についてご紹介します。
この記事の目次
タンパク質分解酵素とは?どんな食品に多いの?
タンパク質分解酵素は、プロテアーゼと呼ばれていて、ペプシダーゼ、フィシン、ブロメライン、アクチニジンなどの種類があります。
酵素ジュースからでもイメージできるように、主に、生で食べられる果物や野菜に多く含まれています。
◯ タンパク質分解酵素を多く含む果物
南国で作られる果物は、タンパク質分解酵素を豊富に持つ傾向があります。
例えば、
- アボカド
- パイナップル
- キウイ
- マンゴー
- パパイヤ
- イチジク
- メロン
- 梨
- リンゴ
などです。
生のキウイやパイナップルなどをゼラチンと混ぜて、ゼリーを作ろうとしても固まりませんよね。
これは、果物が持つタンパク質分解酵素のためです。
ゼラチンはタンパク質からできているため、分解酵素で溶かされるため、固まらなくなります。
缶詰の果物は、加熱処理で分解酵素を破壊しているため、ゼラチンが固まります。
ちなみに、キウイにはアクチニジンというたんぱく質分解酵素が含まれています。
◯ タンパク質分解酵素を豊富に含む野菜
- しょうが
- 大根
- 玉ねぎ
- セロリ
- パセリ
- ピーマン
- パプリカ
- マイタケ
- さといも
- オクラ
- モロヘイヤ
などです。
これらの野菜と肉を一緒に漬けこむと柔らかくなるのは、タンパク質分解酵素の働きのためです。
また、茶碗蒸しにシイタケやシメジを入れても出来上がりますが、マイタケを入れると、卵が固まりません。
同じキノコ類でも、マイタケには、たくさんオタンパク質分解酵素が含まれているためです。
実際に、「少しぐらいなら…」と思って入れたところ、見事に大失敗でした。
◯ その他のタンパク質分解酵素を含む食品
果物や野菜の他にも
- 麹
- 味噌
- ヨーグルト
- 納豆
などです。
納豆は、納豆菌というたんぱく質分解酵素を持っています。
タンパク質分解酵素を持つ食品は、結構身近にあるんですね。
タンパク質分解酵素の働きとは?
少し、お伝えしましたが、タンパク質分解酵素には、肉や魚を柔らかくする働きがあり、色々な料理に使われています。
主に、タンパク質分解酵素の働きは
- 肉や魚を柔らかくする
- 消化しやすくし、栄養の吸収を助ける
です。
◯ 肉や魚を柔らかくする
筋が多い、脂肪分が少ないなど、安いお肉でも、野菜のすりおろしや、味噌、麹などに、肉や魚を付けておくと、柔らかくなりますよね。
これは、タンパク質分解酵素の働きで、繊維が崩れて柔らかくなるためです。
例えば、
- 酢豚に含まれるパイナップル
- ヨーグルトの漬け込むタンドリーチキン
- 魚の西京焼き
- 生姜焼き
などです。
確かに、大きめサイズでも食べやすいですよね。
◯ 消化しやすくし、栄養の吸収を助ける
タンパク質分解酵素の働きは、肉や魚を柔らかくするだけでなく、健康にも役立っています。
細胞が分解されやすくなることで、消化しやすく、栄養の吸収もしやすくなります。
例えば、ステーキのような塊の肉は、お腹にたまりやすく、消化が悪いですよね。
一緒に、マイタケのソテーや大根おろしを添えると、消化がよくなります。
お肉の横に、添えられているのも見たことがあると思いますが、美味しさだけでなく、消化のためにもなっているんです。
これまで紹介した以外にも
- 焼き魚に大根おろし
- お寿司のショウガ
- 生ハムメロン
などの組合わせも、消化を助けるための工夫です。
付け合わせは、飾りで食べるものではないと思っていましたが、ちゃんと理由が存在していたのですね。
アレルギーに注意して!
消化や料理に役立つたんぱく質分解酵素ですが、摂取するときには注意が必要です。
それは、食物アレルギーです。
マンゴー、キウイ、メロン、リンゴ、パパイヤ、パイナップル、さといもなどは、アレルギーが出やすい食品です。
食べると口の中がピリピリするというケースから、アナフィラキシーショックで命の危険がある場合まで、色々な症状がでます。
特に、小さな子供や、その他のアレルギー反応がある場合は、特に注意が必要です。
まとめ
タンパク質分解酵素を含む食品は、身近にたくさんあるんですね。
特に気にしていなかった、料理の材料や付け合わせには、しっかり役割を持っています。
今までは、料理の使わせは食べなくてもいいと思っていましたが、体のためにも、きちんと頂こうと思います。