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閉経でエストロゲン低下が起こると、様々な症状がでると聞きます。

閉経という言葉を知っていても、具体的な症状については知らないことも多いものです。

エストロゲン低下は生殖器だけでなく、神経、循環器、粘膜、皮膚などのトラブル、時には病気を引きおこすことあるようです。

今回は、エストロゲン低下でどんな症状が起こるのか、また低下したエストロゲンを補充する方法についてお伝えします。

閉経後のエストロゲン低下によって起こる症状

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エストロゲンは女性ホルモンの一つで、月経がある間は、十分に分泌されています。

しかし、閉経すれば、月経が来なくなるので、エストロゲンは低下していきます。

◯エストロゲン低下で骨がもろくなる

エストロゲン低下で、一番心配される症状は、「骨粗しょう症」です。

骨は皮膚と同様に新陳代謝を繰り返していて、新しい骨を作る、骨代謝にはエストロゲンが深く関わっています。

骨は、古い骨を壊す細胞と新しい骨をつくる細胞の働きによって、強さが保たれています。

50歳前後になり、閉経でエストロゲン低下が起こると、古い骨を壊す細胞の働きが活発になり、新しい骨が作られるスピードが追いつかなくなります。

そのため、何もしなければ、骨がスカスカでスポンジのようになり、もろく、折れやすくなってしまいます。

エストロゲン低下のまま骨折すると、骨の回復が遅く、寝たきりの状態が長くなり、最悪の場合命を落とす危険性もあります。

◯動脈硬化になりやすい

骨粗しょう症と同様、閉経を迎えるまでは、遠い存在だった病気にもなりやすくなります。

その代表が、動脈硬化です。

エストロゲンには、血中の悪玉コレステロールの増加をおさえ、善玉コレステロールを増加させる効果があります。

若い時と同じような食生活をしていれば、あっという間にコレステロール値は上がり動脈硬化の危険性が高くなります

実際、女性の動脈硬化が増えるのは、50歳前後です。

また、50歳ごろになると太りやすくなるのも、エストロゲン低下で、血中の中性脂肪が増えるからだとされています。

◯更年期に影響する

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閉経を迎える時期は、更年期の時期と重なっています。

閉経のおよそ5年前から、更年期に入り始め、徐々にエストロゲンの量は減少していますが、脳は分泌するように指令を出します。

そうすると、体はパニックになり、自律神経が不調を起こし、動機のぼせ頭痛などの症状がでてきます。

ここで、閉経が起こり、エストロゲン低下が起こると、症状が重くなる、複数の症状がでることも少なくありません。

さらに、この時期は、子育ても終わり気が抜ける、介護が始まるなど、生活が大きくかわることも多く、ストレスが増える傾向があります。

閉経、エストロゲン低下、更年期、生活環境の変化など、様々ことが、この時期の女性の不調の原因になっています。

◯美容にも影響する

エストロゲンは、美容ホルモンとも呼ばれています。

加齢が進むにつれて、昔と肌の感触が違うとか、化粧品の効果がなくなったと感じることがありますよね。

これも、エストロゲン低下が関係しています。

例えば、

  • シミ、しわが増える
  • ハリがなくなる
  • 艶がなく、カサカサしている
  • むくみが気になる
  • 髪がパサつく
  • 太りやすく、痩せにくい

などです。

エストロゲンを補充する方法

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閉経は自然なことなので、避けることはできませんが、できることなら、エストロゲンを補充して、様々な症状を解消したいですよね?

エストロゲンは閉経しても、他の期間から微量ながら分泌されていますが、到底それでは追いつきません。

でも、次のような方法で、エストロゲンを補充することができるんです!

◯食生活の見直し

バランスのとれた食事は健康の基本ですが、中でも、エストロゲン補充に効果的な食材があります。

それは大豆です。 

大豆に含まれるイソフラボンはエストロゲンに似た働きを持っているため、ホルモンバランスを保つ効果があります

そのほかでは、リンゴきゃべつゴマなどです。

リンゴ、キャベツには、卵巣でのエストロゲンの分泌を活性化させるというミネラルである「ボロン」が含まれています

ゴマには「ゴマリグナン」という、エストロゲンと同じような働きをする成分が含まれているため、アンチエイジング効果もあり、美容に役立ちます

栄養素は食事からが理想的ですが、必要量をすべて食事からはとるのは難しいですよね。

不足分はサプリで摂取するようにするといいですね。

◯ストレスを溜めない

ストレスで生理不順になるという話も聞きますよね。

ストレスはホルモンバランスを崩す原因になり、エストロゲン低下を招きます。

ゆっくり入浴したり、アロマを利用したり、趣味に没頭したり、上手にストレスを発散することが肝心です。

◯薬を使う

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日常生活に支障をきたすほどエストロゲン低下が起こった時は、薬を使います

薬には、飲み薬、貼り薬、塗り薬、注射があります。

薬は即効性が高いのですが、その分、血栓症食欲がなくなるなどの副作用もあります。

薬を使う時は婦人科医に相談し、経過を見ながら正しく使うようにします。

まとめ

閉経が来れば、毎月の生理もなくなって楽になると思っていましたが、違うようです。

閉経はいつか、必ず来る、避けられないことですが、食事やサプリなどで、エストロゲンの補充をすることはできます

また、大切なのは、健康で、いつまでも若くいたいという意識です。

「誰に見られるわけでもないし、これでいいやー」とメイクもせず、身なりに気を配らないと、エストロゲンは早くから低下するそうですよ。

いつまでもきれいな人は、元からきれい、メイクが上手だけではなく、実はエストロゲンが十分に補充されているのかもしれませんね。