「下腹部が圧迫されて張っている気がする」「痛みも少しあるし、頻繁に便意がある(または便秘がち)ので困る」という女性多いですよね。
女性は体質的に便秘が多く、便意に悩まされることが多くありますが、もしかしたら骨盤神経の圧迫症状かもしれません。
どうして、女性は骨盤神経の圧迫症状が多くあり、便意に影響を与えるのでしょう。
実は、それには、女性特有の病気がかかわっているようです。
今回は、骨盤神経の圧迫症状がなぜ起こるのか、どうして便意に影響するのかについてお伝えします。
骨盤神経の圧迫症状はなぜ起こる?どうして便意に影響するの?
骨盤神経を圧迫するもの正体は、子宮筋腫の可能性があります。
子宮筋腫は、子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍です。
腫瘍自体は良性なので命の危険はありませんが、そのままにしておくと10㎏以上の大きさにもなる場合があります。
◯子宮筋腫が骨盤神経を圧迫するメカニズム
子宮は直腸すぐ近くにあるので、子宮筋腫が大きくなると、直腸を圧迫するようになります。
直腸と骨盤神経はつながっているので、さらに、直腸が圧迫されると、骨盤神経も圧迫されてしまうのです。
その結果、刺激が大脳に上手く伝わらず、便秘が起こったり、頻繁に便意が起こるなどの圧迫症状が出ます。
◯子宮筋腫とは?
子宮筋腫は、決して珍しい病気ではなく、筋腫の大きさの違いはありますが、女性のほとんどが筋腫を持っています。
筋腫が小さければ、圧迫症状はなく、便意に影響を与えることも少ないため、他の症状にも気が付かないまま閉経を迎えることもよくあります。
圧迫症状には腰痛もある
骨盤内には骨盤神経の他にも様々な神経があります。
子宮筋腫が大きくなると、便意の他にも圧迫症状が出てきます。
たとえば、
- 腰痛
- 足のむくみ
- 腰や脚のしびれ
などの症状ですね。
骨盤内の神経を筋腫が圧迫すると、腰痛の症状がでることもあります。
また、同時に血管も圧迫すれば、血液の流れが悪くなり、脚のむくみも引き起こす場合もあります。
筋腫が大きくなり、圧迫症状が強くなると、痛みだけでなく、腰、脚のしびれが出るケースもあります。
症状が気になる場合は、早めに医者の診断を受けることをおすすめいたします。
骨盤神経とは
出典:Meron
そもそも骨盤神経は、体の中にたまった不要物を出す排泄に関わっています。
まず、便が直腸に入ると、直腸の内壁が便の重みで伸びて刺激となります。
その際に、骨盤神経がその刺激を色々な経路を脳まで伝えることで、便意が起こります。
これが便意が起こるメカニズムです。
ところが、便ではなくて、子宮筋腫が骨盤神経を圧迫することでも、便意が起こってしまうということなのですね。
ということは、子宮筋腫による便意を感じる場合は、かなり大きな子宮筋腫が疑われます。
不妊の原因にもなってしまいますので、早めに医者の診断を受けるようにしてくださいね。
まとめ
骨盤神経、便意、子宮筋腫、一見するとあまり関係がないように思えるものが深くつながっています。
便意に影響が出るほど、骨盤神経を圧迫している場合は、子宮筋腫もかなり大きくなっている可能性があります。
どうやっても治らない便秘、頻繁な便意は、骨盤神経を子宮筋腫が圧迫している症状かもしれません。
子宮筋腫は自覚症状も少なく、命に影響することはありませんが、不妊の原因になります。
便意の異常を軽く考えず、定期的な検診が大切ですね。