プロスポーツ選手や、トップアスリートなどが使用していることで注目されている高濃度酸素。
有名選手が使っていると聞くと、驚くような効果がありそうだし、体にも良さそうで、試してみたくなりますよね。
でも、ちょっと気になることが…
間違った使い方をすると、副作用があり、反対に体に悪影響を及ぼすこともあるようです。
高濃度酸素には、一体どんな効果があり、その効果は本物なのか、また副作用あるのか、気になりますよね。
今回は、高濃度酸素の効果や副作用などについてお伝えします。
この記事の目次
高濃度酸素の効果
スポーツ選手などが、酸素カプセルの中に入って高濃度酸素を取り入れるという話をよく聞きますよね。
それでは、実際にはどんな効果があるのか、早速見ていきましょう。
◯怪我の回復が早くなる
有名サッカー選手が、高濃度酸素を取り入れたことにより、骨折が早くなったという話が話題によね。
高濃度酸素の効果で、もっともよく聞かれるうちの一つが、「怪我の回復を早くする」です。
怪我をすると、その部分の血流が滞り、一時的な酸素不足が起こります。
また、細胞の再生には多くの酸素が必要です。
高濃度酸素を取り入れることで、血液、リンパ液、中枢神経液などに酸素を浸透させることができるため、怪我の回復が早くなります。
◯疲労回復
これも、怪我の早期回復とならび、よく知られる効果です。
スポーツ選手が、試合後に高濃度酸素を取り入れることで疲労を感じなくなったという話を聞いたことがありますよね。
疲労は筋肉の中に乳酸が溜まることで感じますが、乳酸の分解には、酸素が必要です。
高濃度酸素を取り入れることで、乳酸の分解を促し、疲労回復を早める効果が期待できます。
◯美肌効果、アンチエイジング
美肌やアンチエイジングには、血流アップが不可欠です。
皮膚には酸素が伝わりにくいのですが、体内の酸素量を増やすことで血行が良くなり、肌のハリや肌色が明るくなる可能性があります。
◯脂肪燃焼、ダイエット効果
脂肪燃焼をするには、筋肉のたくさんの酸素を取り入れ、血流をあげなくてはなりません。
酸素を取り入れることで、筋肉の血流があがるので、脂肪が燃焼し、痩せやすくなるとされています。
◯脳の機能がアップ、集中力が上がる
実は、脳にはたくさんの酸素が必要です。
脳の酸素必要量は、体全体の25%、およそ4分の1です。
脳に多くの酸素を取り入れることで、記憶力や集中力が上がるという実験結果がでています。
副作用はある?
◯高濃度酸素の副作用
色々な効果が期待できる、高濃度酸素ですが、間違った使い方をすると副作用もあるようです。
酸素に似た言葉で「活性酸素」という言葉を聞いたことがありませんか?
本来、大気中にはある程度の酸素が存在していますが、高濃度酸素を吸いすぎてしまい、濃度が50%を超えてしまうと、活性酸素が増えすぎてしまいます。
活性酸素が増えてしまうと、生活習慣病になる危険性が上がります。
◯酸素カプセルにも注意
さらに、高濃度酸素を取り入れるために入る、酸素カプセルの圧力にも注意が必要です。
酸素カプセルでは、気圧を1.3に上げて酸素を取り入れます。
そのためずっと入り続ける、健康状態、体質が合わないなどにより
- 心臓に負担がかかる
- 鼓膜に違和感が出る
- 肺に負担がかかる
などの影響がでます。
また、
- 心臓に疾患がある
- 耳に持病がある、耳抜きができない
- 肺気胸になったことがある
- 高血圧
- 妊娠中、妊娠している可能性がある
- 閉所恐怖症など、精神病がある
などの人は、使用を控えたほうが安心で、医師との相談が必要です。
安全に使えば、副作用は少ない
副作用について、お伝えしまいたが、これは、間違った使用法をした場合です。
高濃度酸素を取り入れる時間を守り、酸素カプセルの気圧の1.3以上にあげることが無ければ、副作用がでる可能性はとても低いのです。
民間機関で酸素カプセルの気圧を1.3以上にすることは推奨されておらず、それ以上2〜3にするのは医療行為のみに限られています。
高濃度酸素を取り入れる時には、使用方法を守り、設備のメンテナンスがしっかりされている、信用できる施設を選ぶことが大切です。
医療用の高濃度酸素でなければ効果は少ない?
様々な効果、副作用があるとされている高濃度酸素ですが、色々な説があります。
そもそも、体の中に取り込むことができる酸素には限界があります。
健康な人に高濃度酸素を取り入れても、もっと健康になるような効果は期待できません。
高濃度酸素の効果が一番期待できるのは、医療用です。
例えば、
- 重度の外傷
- 治療後の一時的な低酸素状態
- 急性心筋梗塞
- 短期間の外科治療
など、体内の酸素がかなり不足している状態の時です。
気圧を2〜3まで上げて、一気に酸素を浸透させるため、血液と酸素を結合させることができます。
医療用以外では、気圧をそれほどあげることができないので、医療用に比べて効果はかなり少なく、驚くような効果は期待できないという見方もあります。
しかし、実際、体験した人の話によると
「疲れが取れた」
「怪我が早く治った」
などの声を聞きますよね。
高濃度酸素を取り入れる人の多くは、怪我や疲労に悩まされているので、わずかでも酸素取り入れたことにより、症状が回復、和らいだ可能性はあります。
医療用以外の高濃度酸素の効果は、個人の感じ方で大きく違ってきます。
まとめ
色々な効果が期待できる高濃度酸素ですが、使用法を間違うと、効果がないだけでなく、副作用が起きる危険性があります。
体に良いからといって、たくさん取り入れてもいいものではありません。
どんなに良いものでも、使用法や量を守り、信頼できる施設で行うようにしてくださいね。