目元にペンで点を描いたような赤い斑点ができてしまうことがあります。
物が当たった、衝突したなど思いつくことがないと、どうして赤い斑点ができてしまうのか悩んでしまいますね。
とりあえず、メイクしてカバーするにしても、目元はデリケートなのでさらに赤い斑点が悪化することはないのか心配になってしまいます。
また、カバーするだけでなく、早く治す方法があれば知りたいですよね。
そこで、今回は、目元の赤い斑点の理由や消す対策法などをご紹介します。
この記事の目次
目元の赤い斑点の主な9個の原因 対策法もご紹介します!
目元の皮膚は薄くデリケート、毛細血管も弱い傾向があるため、刺激を受けやすく、影響がでやすい場所です。
目元の赤い斑点のそういった影響の一つ。
斑点ができてしまう原因は様々なものがあります。
主なものは
- 点状出血
- 怒責性紫斑
- 老人性血管腫
- 乾燥
- アトピー性皮膚炎
- 目の病気が原因
- メイクによるかぶれ
- 髪の毛や整髪剤が原因
- 入浴後の体温上昇
などです。
1) 点状出血
激しく泣く、咳をする、嘔吐などをした後に、目の周りに赤い斑点ができることがあり、これを点状出血といいます。
これは、咳や嘔吐などで、首から上の静脈に高い圧力がかかり、毛細血管から出血を起こしたためです。
喘息や百日咳の後に、現れることも多いです。
目の皮膚はとても薄く、毛細血管の血管の色がわかりやすいので、赤い斑点が見えることがあります。
一過性のものなので、自然に薄く、消えていくことがほとんどです。
全身にまで赤い斑点が出て、なかなか消えない場合は、出血が多い病気の可能性があるので、検査が必要です。
2) 怒責性紫斑
点状出血の原因と似ていますが、出産や激しい嘔吐など強く力を入れた後でも、目元に赤い斑点がたくさん現れ、紫斑がでます。
これは、血圧の上昇で心臓に負担がかかり、毛細血管が破裂して内出血が起こったためで、努責性紫斑といいます。
気温の低い時期に、トイレや脱衣、お風呂場などで起こり、心臓発作が起こる危険なケースもあります。
努責性紫斑も一時的なものなので、そのままにしていれば、薄く、やがて消えていきます。
稀に消えにくいこともあり、病気の兆候の疑いがあります。
この場合は、病院での検査が必要になります。
3) 老人性血管腫
老人性血管腫は、赤いほくろのような、1ミリ程度の少し膨らんだ斑点ができる病気のことです。
血管の老化によるもので、毛細血管が増えて、皮膚の上に現れて赤い斑点になっています。
原因は、加齢と紫外線を浴びすぎです。
「老人性」という言葉が付いていますが、紫外線の影響を受けすぎていると、10代からでもできてしまいます。
また、「血管腫」となっていても、悪性ではないため、放置しても健康に影響はありません。
メイクでコンシーラーを使って隠す方法が簡単ですが、目立って気になるならレーザー治療で取り除く方法もあります。
4) 乾燥
乾燥で目元がカサカサし、かゆみが出てこすってしまうと、赤い斑点が出てくることがあります。
目元の乾燥は乳児に多く、清潔を保ちたいと、こまめにタオルで拭くなどが刺激になってしまうケースもあります。
カサカサして白い粉がふいている、赤い斑点ができて少し腫れている程度なら、プロペトなどの低刺激の保剤で、保湿をきちんとすることで改善されます。
刺激にならないように、優しく保湿剤を塗ってあげてください。
目元の斑点が酷く、ジュクジュクした部分もある場合は、皮膚科を受診してください。
5) アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の人は、常に皮膚が乾燥していて、ダメージを受けやすい状態になっています。
季節の変わり目、疲労、ストレスなどがあると皮膚の薄い目元は影響をうけ、赤い斑点ができることがあります。
アトピー性皮膚炎の赤い斑点の特徴は、他の原因の斑点と違い、左右対称に現れる点です。
改善には、ステロイド剤を使うのが一般的ですが、いつも処方されている手足に使っているステロイドを使うのは危険です。
目元は皮膚が薄く、薬の成分を吸収しやすいため、強いステロイドを使ってはいけません。
医師の診察の元、弱いステロイドを処方してもらうようにしてください。
6) 眼の病気が原因
アレルギー性結膜炎や眼瞼炎など、目や瞼の病気でも、目元に赤い斑点が出ます。
アレルギー性結膜炎、眼瞼炎は、アレルギー反応が原因だと、目の周りが痛い、痒いことが多いです。
そのため、目元を触る回数が増え、赤い斑点ができます。
改善するためには、目の病気を治すことが必要なので、眼科を受診するようにしてください。
7) メイクによるかぶれ
アイメイクが欠かせない人も多いと思いますが、目元はデリケートなので、メイクかぶれを起こすケースも多いです。
目元に赤い斑点が出たときは、目元のクレンジングをゴシゴシこするようにしていないか、新しいメイク用品を使っていないか思い出してください。
もし、新しいメイク用品を使って斑点が出たときは、含まれている成分が合わないため、その化粧品は残念ですが、二度と使うことはできません。
クレンジングに原因がある時は、しばらく濃いアイメイクはやめて、薄めにします。
軽い力で落とせるメイク変えて、目元を休ませてあげてください。
8) 髪の毛や整髪剤が原因
前髪が目に入るぐらい長い、前髪のセットに毎日整髪料を使っていると、目元がかぶれて赤い斑点が出ることがあります。
まず、目に前髪がかからないようにし、整髪剤の使用は止め、皮膚科を受診してください。
9) 入浴後の体温上昇
お風呂上りによく、目元に赤い斑点ができてしまうケースもあります。
これは、体温が上昇して血行が良くなったことが原因です。
数が多くなく、かゆみや痛みがないなら、病気などではなく、心配はありません。
血行が良くなり過ぎると、肌の乾燥を起こす傾向があるので、保湿を忘れないでください。
目元の赤い斑点は、危険な病気のサインの可能性もある
目元の赤い斑点は、心配がないものが多いのですが、中には、血液の病気など危険な病気のサインの可能性もあります。
例えば、
- 血小板を作る力が減る病気(再生不良性貧血や急性白血病など)
- 特発性血小板減少性紫斑病 (血小板の数が激減し、出血が止まらない)
- 膠原病(目元や頬に赤い斑点が広がる症状がある)
などです。
このような病気の場合には、赤い斑点が消えず、めまい、関節のこわばり、むくみなどのその他の症状がでます。
治療が遅れると、完治に時間がかかり、最悪の場合、命の危険も伴いますので、早期発見が肝心です。
目元の赤い斑点をできにくくする方法は?
繰り返しになりますが、目元は皮膚が薄く、毛細血管ももろく、とにかくデリケートな部分です。
そのため、刺激の弱いので、
- 必要以上に触らない
- 低刺激のもので、優しく保湿を心がける
- 目を休ませる
- 肌の回復機能を高めるため、睡眠をしっかりとる
などが基本の対策になります。
目元はアイメイクをし、パソコン、スマホで目が酷使されているため、かなりの負担がかかっています。
プロペトなどの低刺激のもので保湿をし、疲れを感じたときは、アイマスクなどで目元を休ませることも効果があります。
刺激を受けやすい目元をいたわることが大切ですね。
まとめ
目元に赤い斑点ができてしまう原因は、たくさんありますが、デリケートな目元を優しくいたわることが大切です。
日々、保湿を心がけ、こすったり、触り過ぎたりして刺激を与えず、休ませてあげてください。
また、いつまでも赤い斑点が消えない時は、体からの危険サインのこともあるので注意が必要です。
目元は、メイクや印象を与える重要な部分です。
いつもきれいにして、印象アップさせておきたいですね。