お母さんが、アイスを食べていると、子供が欲しそうな顔をすることがあります。
自分だけ食べるのは申し訳ない、あげないのもかわいそう…と、ついあげたくなります。
でも、小さな子供はアイスを何歳から食べることができるのか、気になりますよね。
子供は消化器官が未熟なので、食事、特に冷たいアイスには注意が必要です。
今回は、そんな疑問を解決するために、アイスは何歳から食べれるのかご紹介します。
アイスが食べられる年齢とその理由とは?
決まりはありませんが、子供の食事指導、栄養指導では
「アイスを食べれる年齢は3歳をすぎてから」
というのが一般的です。
アイスは嗜好品という位置づけで、糖分や脂肪分を多く含みます。
小さな子供の健康や成長を考えると、必ず必要な食品とは言えず、消化も難しいため、あえて与える必要はありません。
さらに、3歳を目安とする理由には次のようなものがあります。
◯冷たいので胃腸に負担がかかる
身体に負担がかからない食べ物の温度は36〜37度前後です。
極端に冷たい、熱いものは体の負担になり、胃腸を刺激します。
よく、冷たいものはお腹を壊しやすいと言いますよね。
また、赤ちゃんには、常温の飲み物を与えるのが基本とされる理由も同じです。
さらに、冷たいと味覚を感じにくいため、甘く感じさせるためにかなりの砂糖が使われています。
消化器官が未熟な赤ちゃん、幼児には胃腸の負担が大きく、下痢を引き起こす危険性が高いのです。
◯生卵が使われている
アイスには卵は使われています。
卵というと、アレルギーが気になりますが、心配なのはそれだけではありません。
アレルギーがなくても、心配すべきは細菌です。
市販のアイスは、製造の過程で殺菌がされていますが、手作りアイスでは殺菌が不十分な可能性が高いです。
生乳のソフトクリームなどは特に注意が必要です。
◯カロリーが高い
子供のおやつ、食事以外で与えるカロリーは50〜60キロカロリーが適切とされています。
氷菓、ラクトアイスなど低カロリーのものでも、カロリーオーバーのものが多いです。
一度与えると、何度もおやつに欲しがるケースも多いので、食事のバランスを考え3歳過ぎが安心です。
食べさせ方の注意点
3歳を過ぎたからといって、何も考えずに、好きなだけアイスを与えるのはよくありません。
まだまだ小さい、せめて小学校低学年までは次のようなことに気を配ってください。
◯量は大人の1/5程度
カロリーや胃腸のことを考えて、アイスを食べさせるとしても、少量を与えます。
市販のカップなら、大きさによりますが1/5程度、小さな一口サイズのアイスなら2粒程度に収めておきましょう。
子供は、カップアイスを見るとすべて食べたくなってしまいます。
できれば、少量のアイスをお皿に入れてあげるのがベストです。
◯シェアに注意
沢山あげてはいけないからと、お母さんのアイスをちょっとだけ分けることって多いですよね。
虫歯防止から、同じスプーンを使わないことはもちろん、お母さんが舐めていない場所を別のスプーンで取るようにします。
スプーンがない場合も、舐めていない場所を与えます。
虫歯菌やピロリ菌の感染を防ぐためです。
アイスの代用は?
熱い時期は、アイスが食べたいし、他の兄弟がいれば我慢させるのもかわいそう・・・
そんな時は、果物をしっかり冷やしたものを与えるのがおすすめです。
冷凍すると、よりアイスに近づきますが、胃腸の負担が気になりますよね。
しっかり冷やした果物でも十分に冷たさを感じることができます。
季節の果物なら、美味しさ、栄養もたっぷりです。
ビタミンの補給できるので、補食にもなりますよ。
まとめ
美味しいアイスを我慢させるのは、ちょっとかわいそうに感じます。
我慢させるという考え方ではなく、季節の果物などで、アイスと同じぐらい美味しいものを食べ
させてはどうでしょう。
まずは、胃腸や体のことを考え、しっかり栄養をとらせて、健康な体を作ってあげることが大切です。
アイスはこれから大人になればたくさん食べることができますよ。