女性が元気で美しく過ごすためには、ホルモンバランスはとっても大切ですよね。
特にエストロゲンは、妊娠はもちろん、分泌が変化する時期によって、体調や肌の状態も大きく変わってきます。
エストロゲンは月経がある間、1か月間、日々、分泌量が変化しますが、年齢によっても分泌に違いがあります。
女性は、エストロゲンに一生を左右されるといっても過言ではありません。
今回は、女性の気になるホルモン、エストロゲンが、1か月、一生の間、分泌がどのように変わっていくのかお伝えします。
この記事の目次
1か月間で一番エストロゲンの分泌が多い時期は?
出典:All About
女性には月経があるので、一か月間で、体温ともにホルモンバランス(エストロゲンとプロゲステロン)が大きく変化します。
それに伴って、エストロゲンの量も変化します。
生理前に肌荒れが起こるもエストロゲンの分泌が変化にのるものですが、妊娠を望んでいるなら、排卵のタイミングを把握するために、分泌の時期を正しく知っておくべきです。
◯生理が終わって5〜7日目に分泌が一番多い
生理周期は、基本的には、生理の初日を1日目とする、28日とされています。
生理中は、エストロゲンの量が多いため、体温は低めの、低温期になります。
生理が終わりに近づくにつれて、エストロゲンの量は増えていき、12〜14日目(生理が終わって5〜7日ほど)で、分泌が一番多い時期になります。
◯ピークから3日間が排卵日
ピークを迎えるとエストロゲンの分泌は減っていきますが、まだ、低温期は3〜4日続きます。
この間が排卵がおこる時期で、1か月間で一番妊娠しやすい時期です。
妊娠を望む場合は、この時期を把握しておくといいですね。
◯ダイエット効果を狙うなら、エストロゲンの多い低温期
生理前は食欲が増し、むくみやすい時期ですよね。
これは、プロゲステロンによるものです。
プロゲステロンには、食欲を増進させて、水分を体にためる働きがあります。
ダイエットをするなら、プロゲステロンが減って、エストロゲンが多い低温期がおすすめです。
特に、低温期の終わりから高温期の始めは、ダイエットが成功しやすい時期です。
反対に、高温期の後半、生理前はプロゲステロンが多くなるため、ダイエットしてもあまり効果がありません。
一生の間でも、時期によってエストロゲンの分泌が変わる
出典:婚活学.com
◯7歳ぐらいからエストロゲンの分泌が始まる
エストロゲンの分泌が少しずつ始まる時期は7歳ごろで、徐々に分泌は増えていきます。
13歳を超える頃から、生理が始まりますが、20代前半までは、エストロゲンの分泌が安定していません。
そのため、ちょっとしたことで生理不順が起こります
特に、10〜20代で激しいダイエットをすると、生理が止まることもあり、将来妊娠ができないケースもあります。
また、肌の潤い成分がたっぷりなのに、ホルモンバランスが崩れやすいので、にきびができやすい時期です。
◯20代半ば〜40代前半はエストロゲンの分泌が安定している
この時期は、一生のなかで最もエストロゲンの分泌が安定していて、髪も肌もきれいです。
エストロゲンの分泌のピークを迎えるのは、30歳前後です。
ホルモンバランスも安定しているので、妊娠、出産にもっとも適した時期でもあります
一方で、妊娠、出産でホルモンバランスの変動が激しく、ちょっとしたストレスでバランスを崩しやすいので、注意が必要です。
妊娠、出産をしなくても、仕事で役職に付いたり、責任がある立場になることでストレスが増えたり、食生活がおろそかになりがちです。
その結果、エストロゲンの分泌が減り、生理不順になったり、更年期に似た症状がでることもよくあるケースです。
◯40代半ば〜50代前半はエストロゲンの分泌が減少
38歳ごろから、エストロゲンの分泌が減り始めますが、40代半ばをすぎると、一気に分泌が減ってきます。
そして、50代で閉経を迎え、本格的な更年期になり、ほてり、頭痛、発汗、むくみなどの症状、骨粗しょう症になりやすいなど様々なトラブルに悩まされる時期になります。
エストロゲンには、脂肪燃焼の働きもあるため、分泌がへると、太りやすくなります。
この時期に、お腹周りが太ってくる、中年体型が出てくるのはこのためです。
肌弾力も落ちてくるので、シミやしわもさらに目立つようになり、肌の悩みが多くなる時期でもあります。
時期、年齢に合ったエストロゲンの分泌が肝心
◯ 多すぎても少なすぎてもダメ
更年期になるとエストロゲンが減る、エストロゲンが減ると肌の潤いが減ると言われると、「じゃあ、多い方がいいの?」と思いますよね。
でも、それはちょっと違うようです。
確かに、減ると更年期やイライラが増えますが、増えすぎると、子宮内膜症になりやすい、がんの発生率も上がるデータがあります。
エストロゲンが減ってしまうのは自然なことで、ある意味、避けられないことです。
大切なことは、それにどのように対処するか、いかにホルモンバランスを整えるかです。
そのためには、
- 脂肪分の少ないバランスのとれた食事
- タバコを控える
- 運動をする
- 冷えを予防する
- ストレスを発散する趣味などをもつ
など、基本的な生活の改善です。
また、エストロゲンの分泌の増減による、多少のイライラ、トラブルは、この年齢にはとても多いものです。
ある程度仕方ないと割り切ることで、更年期も少し楽になります。
◯ 基礎体温をつける
妊娠を考える時に、記録していた基礎体温も、出産が終わったから、測っていないということはありませんか。
ホルモンは出産してからも出て続けているので、基礎体温は、上下し続けています。
基礎体温をつけていれば、つぎの生理がいつ来るか、閉経が近づいていることなどが、ほぼ正確にわかります。
基礎体温も、体調や些細なことで変化するので、疲れ気味、睡眠不足など、健康管理に役立ちます。
病気の兆候にも気づくケースもあるので、基礎体温は、継続して測ることをおすすめします。
まとめ
1か月で一番エストロゲンの分泌が多いのは、月経開始から12日ごろ、一生の間なら、28歳からの30歳前後です。
エストロゲンは妊娠、出産だけでなく、女性らしさや、美容、骨など、色々なことに関係しています。
これを考えると、女性は、エストロゲンなどのホルモンのバランスと一生をともにしていると言えるのかもしれません。
エストロゲンの分泌の時期を把握することは、健康美人でいられる一つの方法と言えそうですね。