顔にほてりを感じるのに、手足は冷えていることがあります。
「ほてりが起こるなら血流が良く、手足も温かいはずなのに、どうして冷えてしまうの?」と
どんな原因があるのか疑問ですよね。
そこで、今回は、ほてりと冷えが同時に起こってしまう原因や改善法などについてご紹介します。
この記事の目次
ほてりと冷えが同時に起こる原因
◯ ほてりがあるのに手足は冷えるのは、冷え性が原因
顔はほてるのに、手足は冷えている…この不思議な症状は冷えからきています。
冷えやすい、冷え性の人は、血流が滞ることが多く、心臓から遠い部分に血液がいかないため、冷えを感じます。
手足の末端に行くはずだった血液は、顔を中心とした上半身に集まってしまうため、顔は火照るのに、手足が冷たいという現象が起こります。
このような症状は、緊張したり、寒い場所から急に温かい場所に入った時に起こることが多いようです。
このような症状が起こる、そもそもの原因は何なのでしょうか。
◯ 自律神経の乱れが原因
寒いところから急に温かい場所に入ると、顔がほてることがありますが、それは体にとって自然なことです。
すぐに治まるなら、何の問題もありません。
しかし、ほてりがずっと続くのに、手足は冷たいまま、それほど気温差がないのに、ほてる場合は自律神経の機能の低下や乱れが起こっている可能性が高いです。
自律神経とはどのようなものかですが、自分の意志とは関係なく動く神経のことで、
- 心臓や内臓を動かす
- 血流の調整
- 消化を促す
- 血圧の調整
などを行う、生命の維持にとても重要なものです。
さらに、自律神経は
- 交感神経…心臓や呼吸を早くする、血管を収縮させ、血圧をあげるなどの活動にかか わる
- 副交感神経…心臓や呼吸を遅くする、血管を広げて、血圧を下げるなどの休息にかかわる
の2つの神経に分けられます。
この対照的な2つの神経がバランスよく働くことで、生命を維持しています。
自律神経のバランスが乱れるとは、この2つの神経のバランスが崩れることを意味し、体温の調整が上手くできないなどとトラブルが起きます。
そのため、顔だけがほてり、末端には血液がいかず冷えてしまうという症状が起きてしまうのです。
ほてりと冷えが同時に起こる時の改善方法
ほてりと冷えが同時に起きてしまうのは、自律神経の乱れで冷え性になってしまうためです。
自律神経が乱れてしまうのは
- ストレスが多い
- 不規則な食生活(冷たいものばかり飲むなど)
- 睡眠不足
- 運動する習慣がない
- 緊張しやすい性格
などが原因とされています。
これを改善するためには、
- 規則正しい生活とバランスが取れた食事
- ゆっくり入浴をする
- ウォーキングなどの軽い運動
など、ストレスを軽減する心がけが必要です。
入浴の時に、体をあたため炭酸系の入浴剤を入れる温浴効果が期待できます。
冷えが原因なので、顔がほてるからといって冷やしても解決にはなりません。
◯ 気が付かないうちにほてりと冷えが起こっているかも
また、気が付かないうちに自律神経が乱れ、冷え性になっているケースもあります。
□ 上半身や顔がほてりやすい
□ 顔だけに汗をかく
□ 手足が冷えて、靴下が欠かせない
□ 睡眠が浅い
□ やる気や集中力がない
□ 手のひらが青白い
□ 生活が不規則である
等などの中に思い当たる項目がある場合は、冷え性になっている危険性が高いです。
気になるほてりや冷えが起こっていないか、体の調子を確かめてみてくださいね。
ほてりと冷えを放置するとどうなるの?
ほてりや冷えが同時に起こっても、命の危険とはかけ離れている気がして、そのままにしてしまうこともあるかもしれません。
もし、何の改善もせず、そのままにしておくとどうなるのでしょうか。
ほてりと冷えが同時に起こる時には、すでに、冷え性が悪化した状態です。
手足の血流が悪くなるため、末端の水分や老廃物が流れにくくなり、むくみが起こりやすくなります。
さらに、むくみが増えていくと、手足と顔の温度差も大きくなり、今度は常に全身が冷えている重度の冷え性になります。
場合によっては、めまいや頭痛も現れ、生理痛もひどくなってきます。
十分な睡眠がとりづらい、体調が悪くなるなど、日常生活に支障をきたす恐れもあります。
これぐらい大丈夫かなと軽く考えずに、日常生活を見直すようにすることが大切です。
まとめ
ほてりと冷えが同時に起こってしまうのは、冷え性が悪化したために、自律神経が乱れてしまってためです。
自律神経は、生命の維持に重要な枠割がありますが、些細なことで乱れやすいという一面を持っています。
日ごろから、十分な睡眠、栄養をとり自律神経を整えて、ストレスや気温の変化に強い体作りをするように心がけましょう。
冷えは万病のもととも言いますので、軽く考えないようにしたいですね。