鏡で自分の顔を見ていたら「私の肌、何だか赤黒い?」と感じることがありませんか。
特に、白い肌に憧れる女性は多いので、肌が赤黒いと原因は何なのか、悩んでしまいます。
肌の色が変化すると、原因は日焼けだと思いがちですが、実は原因はさまざま。
病気が原因のこともあり、軽く見ては危険なケースもあるようです。
そこで、肌が赤黒くなってしまう原因にはどんなものがあるのか、ご紹介します。
この記事の目次
肝臓、腎臓の病気が原因
肌が、赤黒くなってしまう原因はいくつかあるのですが、中でも危険なのが、肝臓、腎臓機能の低下です。
肝臓は、栄養の吸収や老廃物の代謝など、生命の維持に欠かせない役割をたくさん持っています。
肝臓が傷つくと、体は正常に働かないため、栄養の吸収ができず、老廃物が体の中に残ったままになり、肌の色にも影響を与え、赤黒くなる傾向があります。
実際に、肝炎や肝硬変などの肝臓の病気や腎臓病になると、肌の色が悪くなる症状がでます。
肌が赤黒くなる原因には、次のようなものがあります。
◯ 腎臓機能が低下し、新陳代謝が乱れる
肝臓と腎臓には深い関係があり、肝臓の機能が低下すると、腎臓の働きも悪くなります。
腎臓は、老廃物のろ過、血圧の調節などの役割があります。
老廃物の排出が遅くなると、新陳代謝が行われず、肌の色が赤黒くなることがあります。
◯ たんぱく質の合成ができなくなる
肌を健康に保つためにはたんぱく質が必要で、肝臓には、たんぱく質を作る働きもあります。
肝臓が機能しなくなればたんぱくが作られなくなるため、肌のターンオーバーが上手くいかず、くすみ、色素沈着が起こり、肌が赤黒くなります。
また、シミも増えやすくなります。
◯ グルオチンが減少する
聞きなれない言葉ですが、グルオチンは活性酸素を消し、毒素などの要らないものを外に出す作用があります。
このグルオチンが作られるのが肝臓です。
肝機能が低下すれば、グルオチンの量が減るため、活性酸素により肌の老化が進み、肌の色、特に顔色が赤黒くなります。
また、グルオチンには肌色メラニンを増やし、肌の透明感を出す働きがあり、減少することで、肌のツヤも失われる原因になります。
さらに、こんなことも肌が赤黒くなる原因になる
肌が赤黒くなるのは、肝臓、腎臓に病気だけでなく、まだ、様々な原因があります。
◯ 日焼けによる色素沈着
日焼けをすると、色は黒くなるのが一般的です。
ですが、元々の肌色、状態、日焼けした状況などにより、赤黒くなるケースもあります。
◯ くすみ
肝臓の病気で肌はくすむことがありますが、それ以外にも原因があり、血流、血色の悪さと外部からのダメージの2つがあります。
要因となるものには
- 紫外線のダメージ
- メイクなどの汚れが肌に残っている
- 冷えによる血行不良
- 乾燥によるかさつき
- 毛穴の汚れ、黒ずみ
- 老化による色素沈着
- たばこに含まれるニコチンによる血行不良
などがあります。
◯ 化粧品による肌荒れ
化粧品が合わず、肌荒れが起こり赤黒くなることもあります。
初めて使う化粧品が合わなくても肌荒れを起こすケースはもちろん、いつも使っている化粧品でも体調によって合わなくなることもあります。
化粧品が劣化して、成分が変化して合わないケースもあります。
◯ 多血症
多血症とは、貧血と逆の状態のことで、血液が増えすぎてしまう病気です。
多血症になると血液が多すぎるため、肌の色、顔の色が赤黒くなる「チアノーゼ」を起こします。
肌の色の変化のほかに、のぼせ、めまい、頭痛、目の充血などの症状が出るのが特徴です。
改善には、正しい原因を見つけることが大切
肌の色が赤黒いままでは困るので、何とかしたいですよね。
少しでも早く、自分で改善したいと思うところですが、間違った方法をとってしまうと、回復しないだけでなく、症状が悪化する危険性があります。
例えば、鉄分は血色をよくする効果がありますが、肝炎で肝機能が低下していると、必要以上の鉄分を貯めようとして、より肝臓細胞を傷つけてしまいます。
また、多血症の人は、もっと増えてしまい、赤黒さが改善されないだけでなく、頭痛が悪化する可能性もあります。
日焼けや、肌荒れなら鉄分やビタミンを摂ることで改善が期待できますが、内臓の病気がある場合はそうはいきません。
特に、肌の色以外に、体のだるさ、めまい、頭痛などの体調不良がある場合には、まずは原因を解明することが肝心で、自己判断はとても危険です。
まずは、病院へ、何科かわからない場合は、かかりつけの内科に行き、診断を受けることをおすすめします。
まとめ
肌が赤黒くなってしまうと、化粧品や日焼けが原因ではと思いがちですが、肝臓、腎臓の病気のケースも多くあります。
肝臓は、生命の維持には欠かすことができない器官です。
赤黒さを軽く考え、メイクなどでごまかしていると、危険な場合もあります。
まずは、日頃の体調を見直し、病院での診断をおすすめします。