ずっと、唇が荒れていて、口唇炎がなかなか治らなくて悩んでいる…
治ってもすぐに、再発したり、見た目もよくなかったりするので困ってしまいますよね。
もしかしたら、知らず知らずのうちに、口唇炎が治りにくい行動をとっているかもしれません。
そんな時には、すこし対処法を変えてはどうでしょうか。
今回は、治りにくい口唇炎が治ったという色々な方法をご紹介します。
この記事の目次
口唇炎がこれで治った6つの方法
空気の乾燥が激しい冬に、唇がカサカサして、あれることが良くありますよね。
口唇炎は、単なる乾燥によるかさつきとは違い、かさぶたができては剥がれ、またかさぶたができては剥がれる…を繰り返し、なかなか治りません。
かさぶたや皮めくれも部分的ではなく、上下の唇が重なる箇所全体にでき、ふやけると白く浮いてきます。
時には、出血もしてしまう口唇炎ですが、治らないわけではありません。
次のような方法で治ったというケースがあります。
1) とにかく触らない、かさぶたをはがない
まず、口唇炎を治すためにしてほしいことは、「唇を触らない、かさぶたをはがさない」です。
唇のターンオーバー、再生の期間は皮膚の中では、3〜5日と短めなのですが、角質層がとても薄いのでデリケートです。
「治ったかも」と思って触ってみても、実はそうではなくて、かさぶたをはがしたことで刺激になり、悪化することがとても多いのです。
触りたくなるし、古い皮ははがしたくなりますが、グッと我慢をしてください。
入浴中にシャワーを当てて、かさぶたをふやかして剥がすなんてことも、しないでくださいね。
また、ついやってしまいがちな、唇をなめてしまう行為も避けてください。
唾液が乾くのと同時に唇の水分が奪われ、乾燥を招き、口唇炎が治りにくくなります。
2) 食事の後は唇を水で洗い、水分を取る
食事をすると、どうしても唇に塩分や油分が付いて汚れています。
そのままにしておくと、傷口の刺激になり、口唇炎が悪化し、治りにくい原因になります。
食事の後は、水で汚れを洗い流しておきます。
濡れたままにしておくと、かさぶたがふやけて、剥がれて傷口が大きくなる可能性があります。
軽くタオルで押さえるようにして、水分を取ってくださいね。
3) ハチミツを塗る
昔からの知恵として、唇の乾燥に、ハチミツパックをするという話を聞いたことがありますよね。
ハチミツには保湿成分やビタミンなどが含まれているので、皮膚の再生に効果があり、口唇炎の改善に期待ができます。
食べ物なので、万一口に入っても安心です。
一歳以上の子供にもおすすめです。(1歳未満の乳児にはハチミツは与えられません。)
4) ワセリンを塗る
ハチミツと使い方は同じで、ワセリンにも口唇炎が治った人もたくさんいます。
ワセリンには水分は含まれていませんが、唇から水分が逃げていくのを、油分で蓋をするように防いでくれ、ひび割れや出血が減っていくケースが多いです。
刺激からも守ってくれるので、傷口の痛みが緩和させます。
5) ビタミン剤、胃腸薬を使う
栄養不足、疲労がたまっている、ストレスなどで胃腸が弱っていると感じている時にも、口唇炎になり、治りにくい傾向があります。
唇に薬や保湿を行ってもなかなか治らない、すぐにぶり返すときは、体の中から改善することも重要です。
口唇炎の原因はなかなか断定しにくいのですが、栄養をとり、休息をとることで治ることも珍しくありません。
6) 病院で薬を処方してもらう
口唇炎は、悪化すると裂けて、出血するだけでなく、痒みや痛みが出ることもあります。
そうなると、ただ保湿をしたり、ビタミンを摂っただけでは治らない可能性もでてきます。
皮膚科に行くと、抗ヒスタミン剤などの内服薬や、ステロイド剤の塗り薬が処方される場合があります。
唇の皮膚が薄い箇所に、ステロイドを塗るのは抵抗がありますが、決められた期間、量を守れば心配しすぎることはありません。
ただし、口の中に入らないように、異変が起こらないかをきちんと観察し、トラブルが出た場合はすぐに再診を受けてくださいね。
口唇炎の原因は?
なかなか、治らないことも多い口唇炎ですが、一体原因は何なのでしょうか?
少しお伝えしましたが、口唇炎の原因は、はっきりと解明するのが難しいです。
考えられるものとしては
- ビタミン(特にB2・B6)の不足
- ストレス、過労
- 胃腸の疲れ
- 乾燥
- 日焼け
- 冷え性
- アトピー性皮膚炎
- 化粧品、歯磨き粉が合わない
など、様々です。
状況によっても、原因は変わってくるので、口唇炎が治った後は、皮膚を丈夫しつつ、刺激から守るために、栄養と保湿を心がけることが肝心です。
治らないのは口唇炎ではないかも!
口唇炎、唇の荒れがどうしてもよくならない、または症状がひどくなるばかりの時は、違う病気を疑うことも必要です。
口唇炎と似た症状を持つ病気に「口唇ヘルぺス」があります。
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因で、強い感染力があります。
症状に、水疱がたくさんできるという違いがありますが、見分けがつかなかったり、どちらとも言えない状態が見られたりすることも珍しくありません。
口唇ヘルペスは抗生物質の薬を使わなければ、改善が難しい病気です。
そのままにしておくと、周囲に感染を広げることにもなります。
唇の荒れが治らない、口唇ヘルペスか口唇炎か見分けがつかない時には、早めに皮膚科を受診してください。
まとめ
口唇炎が治ったという方法や、原因はさまざまですが、気が付かないうちに触ってしまうことも多いようです。
何となく、「古いかさぶたをめくったら、新しい皮膚ができているのでは」と思ってしまいますが、悪化、治らない原因になります。
口唇炎は治らない病気ではないので、じっと我慢することも大切ですね。