こめかみと、頬骨の下のくぼみの辺りには、咀嚼筋という筋肉があります。
この、咀嚼筋がこって硬くなると、フェイスラインがぼやけてきたり、顔が四角く、大きくなることがあるんです。
顔が大きいのって悲しい…できることなら、何とかしたいですよね。
わざわざ、マッサージなどに行かなくても、自分でストレッチして、咀嚼筋をほぐすことができるようです。
そこで、簡単に咀嚼筋をストレッチして、ほぐす方法についてご紹介します。
咀嚼筋をほぐしてあげると、顔のたるみも解消して、小顔に近づくことも可能ですよ。
この記事の目次
咀嚼筋とはどんな筋肉?どこにあるの?
出典:根管治療について
まず、ストレッチをする前に、場所やどんな筋肉かを簡単に説明しますね。
咀嚼筋とは、言葉通り、食べ物などを噛みつぶす咀嚼するときの筋肉です。
口を大きく開閉すると、頬骨の下のへこんだ部分が動くのが分かります。
その部分とこめかみのあたりが咀嚼筋です。
とても硬く、何キロもあるものも持ち上げられる強い筋肉で、下あごを支えています。
強い筋肉であるため、こって硬くなってしまうと、顔に様々な影響が表れてしまいます。
効果大!咀嚼筋のストレッチ、ほぐす方法
場所が分かったところで、ストレッチの方法をご紹介します。
ストレッチしてほぐすときは、咀嚼筋の場所や動きを意識すると効果が高くなりますよ。
◯準備体操を兼ねたストレッチでほぐす
まずは、ストレッチの効果が高くなるように、準備体操を兼ねたストレッチです。
1) 耳たぶを後ろに回す方法
両方の耳たぶを、軽くつまんでゆっくり後ろに回します。
小さく、本当に軽い力で十分です。
動かすというより、揺らすイメージで行います。
耳が少し柔らかくなるのが分かります。
ストレス、疲れがたまると耳は固くなるので、ほぐすことで、リラックス効果も期待できます。
2) 手を頬に当てて息を吐く
深く息を吐くと、筋肉は緩みます。
頬骨の辺りに手を当てて、息を吐くようにするだけで、咀嚼筋は緩みやすくなります。
ストレッチの準備でもいいですが、最後の仕上げや、スキンケアの仕上げに行うと、効果的です。
◯やや力を入れてほぐす
ある程度、ほぐれきたら、しっかりほぐしていきます。
3) げんこつを使ってほぐす
両手でげんこつを作り、第一、第二関節でこめかみを押さえます。
軽く、ぐるぐる回すように20秒ほど動かして、ほぐしていきます。
場所が良くわからない時は、口を開け閉めして、動く場所を確かめると分かりやすいです。
目の疲れやむくみも取れて、ぱっちり開きやすくなります。
4) エラ部分をほぐして、フェイスラインをすっきりさせる方法
薬指と中指でエラの辺りを触り、口を開け閉めした時に動く部分を確認します。
確認できたら、その部分を30回ほど、円を描くようにほぐします。
口角が下がる、口元のたるみなどにも効きます。
ストレッチをするときは、力を入れないで行うことがポイントです。
また、効果を高くしたいからと言って、長時間してもあまり意味がありません。
食事の時の噛み癖や、つい歯を食いしばるなどの動作は、なかなかなくならず、避けにくいため、ストレッチしても、また硬くなってしまうからです。
毎日、無理のない範囲で継続してほぐすことで、咀嚼筋をほぐれている状態を保つことができます。
◯自律神経が整う効果も
咀嚼筋をストレッチしてほぐすと、むくみが取れて、フェイスラインがすっきり、小顔になる効果があることを、先ご紹介しましたよね。
それによって、クマやほうれい線にも効果がありますが、さらに自律神経を整える効果もあります。
咀嚼筋がほぐれていくと、食べ物が食べやすくなり、食べ物がおいしく感じられるようになります。
呼吸もしやすくなるため、肺に新鮮な空気がたくさんあるので、リラックス効果が高くなるのです。
その結果、自律神経が整いやすくなり、気分の浮き沈みも少なる傾向があります。
どうして咀嚼筋が硬くなると、顔がたるむの?
最後に、そもそも、咀嚼筋は固くなるのに、顔がたるんで下に下がるのは、何となく反対のような気がしませんか?
顔がたるんでしまうメカニズムはこうです。
- 歯を食いしばる、歯ぎしり、噛み癖で咀嚼筋が硬くなり、大きくなる
- 周りの筋肉は、大きくなった咀嚼筋を支えられず弱り、たるむ
- その結果、さらに咀嚼筋が目立ち、顔が大きく見える
こんなことが顔に起こっているのです。
イライラしたり、パソコンをしたり、無意識にかみしめる癖がある人は多いものです。
一度、意識して、かみしめる回数を数えるとびっくりしますよ。
私も、一度、数えてみて、びっくりしました。
これでは、たるむのは仕方ないと実感しました。
まとめ
咀嚼筋は固くなると、顔がむくむだけでなく、左右の顔のバランスが大きく変わり、目の大きさも変わります。
整体などに行くと、顔の骨を矯正してくれますが、話したり、食べたりするうちに、2〜3日もすれば、もとに戻ってしまいます。
顔がたるみ、クマができると、印象も一気に老けた感じになります。
簡単なストレッチで、咀嚼筋をほぐすことができ、様々な顔のなやみが解消されます。
ストレッチすることで、顔の温度があがるので、くすみの解消にも役立ちます。
毎日、5分程度で行えるので、スキンケアにひと手間加えてはいかがでしょうか。